自動販売機が並べられた写真

自社自動販売機のブランディングを副業人材に一任。新規事業のプロジェクト全体を担当することも。

サービス業 × ブランディング人材

株式会社JiHAN @福岡県久留米市

副業・兼業者
ブランディング人材:男性(年齢非公開、首都圏在住) 大手アミューズメント系企業勤務
契約形態
業務委託
業務内容
企業、自動販売機のブランディング

コロナ禍で一躍注目を浴びた自動販売機。現在では肉、ラーメン、スイーツなどの人気商品やご当地グルメなど、日本全国で個性的な販売機を見かけることになりました。福岡県久留米市の株式会社JiHANは、そんな自動販売機にいち早く注目。パートナーの副業人材が自社自動販売機のブランディングを行い、更なる成長を遂げています。

副業人材を活用した背景について教えてください。

元々、当社は自動販売機のプロデュースを行っていて、どちらかと言うと、自分たちができること、得意なことをお客さんに提案していたんですね。でも、それだと市場のミスマッチが起こる。自分たちが良いと思っても、必ずしも市場で受け入れられるとは限らないんです。

だったら、市場が欲しているもの、必要としている自動販売機を作るために、自社だけでなく、外部の意見も広く取り入れたいと思っていました。そんな時に、知り合いの弁護士さんから副業人材を活用するという手法があることを教えてもらい、福岡の人材会社を紹介してもらったんです。その会社では以前から副業人材に関するサービスを提供していて、実績もあったので、当社でも安心してお願いすることができました。

依頼する内容はどのように決めましたか?

マーケティング強化やブランディングを支援してほしいと思って募集をかけましたが、副業人材を使うのは初めてだったので、どんな人が応募してくれるのか全く想像がつかなかったんです。支援してほしいことは決まっているけど、人物像が定まっていなかった。なので、まずは応募してくれた人から幅広く話を聞いてみようと思いましたね。

求めていた人材の要件について教えてください。

ブランディングと一言で言っても、デザインを考えるのが得意な人もいるでしょうし、テーマ作成やキャッチコピーを考えるのが得意な人もいる。こちらから一方的にお願いするのではなく、自分が何をできるか、ということを提案してもらったうえで、当社に合う人を選ぼうと思いました。

面談時のポイントや採用した決め手について教えてください。

面接から採用まですべてオンラインで行いました。応募者に対して当社のビジョンや困っていることを伝え、どのような回答・提案が返ってくるのか、また相手の反応や答え方を見させてもらいました。採用した方はとにかく傾聴がすごかったですね。一方的に「〇〇すべき」のような提案をする人も多くいたんですが、採用した方は、こちらの話を聞いたうえで、自分なりの解釈、提案を返してくれるのが良いと思いましたね。

どんな形で支援をしてもらいましたか?活動期間・内容、契約形態について教えてください。

人材にも本業があるので、無理がない範囲でお願いしたいということはお伝えしました。なので、やり取りは平日の夕方以降や週末が多いですね。昼間に時間が欲しいときは、前もって伝えて、調整してもらっています。

「定例」ではなく、必要に応じて都度スケジュールを調整してもらう感じですが、最初のうちは30分程度のオンライン会議を週2回ぐらい行っていました。必要に応じてLINEや電話も使っています。また、デザイナーとの打合せなど、案件によっては現地訪問もしてもらっています。

人材と社員の関わりについて教えてください。

人材には「プロジェクト」として社員と一緒に動いてもらっています。人材の提案で、今まで社内で行っていたことを人材にアウトソーシングしたりもしているので、社員も他の業務ができるようになって、合理的ですよね。また、うちには人材よりも後に入った社員も多いので、先輩としての役割も果たしてもらっています。定期的に現地にも来てもらっているので、社員との忘年会にも参加してもらったりと、いい関係を築けていると思います。

どのような業務を任せましたか?

最初は、自動販売機のブランディングをお願いしようと思っていましたが、人材の能力や性格から、任せたい業務がだんだんと変わっていきました。現在は、企業自体のブランディングや、新規事業におけるプロジェクト全体、例えばデザインや制作物の作成などをほぼ一任している感じですね。合理化を進めるために、アウトソーシングも積極的に行っています。

デザイン性の高いバナー画像

人材が制作したバナー

成果はありましたか?また、課題点についてもあれば教えてください。

人材には本業があるので、短期間で成果物の納品を求めるなど、緊急の案件にはあまり向きません。時間がないと言われると、こちらはそれ以上踏み込めませんが、今のところ、当社の人材は本業とのバランスをうまく取って稼働してくれています。あと、社内の情報管理については、自社の情報は出すけど、お客さんから預かっている情報は見せられないなというのもあるので、都度、対応している感じですね。

成果については、短期的には自社で行っていた部分をアウトソーシング化でき、合理化が図られた。例えば、パンフレットの作成やランディングページの作成などもアウトソーシング化することによって、社内だけで進めていた時よりも事業スピードがアップしましたが、長期的な視点で言うと、まだまだこれからだと思っています。特に、当社のようなベンチャー企業では会社として実施すべきことがどんどん増える、変わっていく状況にあります。そんな会社でも相性の良い人材に出会えれば会社としてもさらに成長できますし、彼には今後も会社の中核を担ってほしいと思っています。

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