スーツを着てマイクを持った男性

林業・木工機械商社の新卒採用を副業人材が主導して、基礎的なノウハウを伝授。

林業・木工機械製造販売 × 採用人材

大森商機株式会社 @愛媛県松山市

副業・兼業者
採用:30代男性(関西西住) 製造業人事担当者
契約形態
業務委託
業務内容
新卒採用サポート

愛媛県松山市にある林業商社、株式会社大森商機。新卒採用が思ったように進まず人材不足に悩んでいた同社は、採用強化のために副業人材の導入を決断。副業人材が採用活動を主導しながら、社員に新卒採用の方法を教えるとともに、副業人材の視点から、伝えるべき会社の魅力を見直すことができました。

副業人材を活用した背景について教えてください。

当社は愛媛県を中心に四国や九州で林業、木工機械や製材プラントの販売などを行っています。もともと、高卒の技術職を採用していましたが、ここ数年は進学率の上昇や大手に就職してしまうこと等が原因で、思ったように採用できなくなっていました。

大手サイトで大卒の採用活動も試みましたが、なかなか人が集まらず、採用に繋がらない状況で、もっと積極的にやろうと思っても社内にノウハウもない。コンサルや採用担当を採用することも考えましたが、副業の方ならノウハウを得ながら費用も抑えられると思いました。

依頼する内容はどのように決めましたか?

ちょうど新卒採用を強化したいという思いがあったタイミングで、人材紹介会社から副業人材サービスについて紹介を受けたので、募集をお願いすることにしました。ただ、うちには人事専任の社員もおらず、知識・経験が乏しかったので、漠然と採用活動をお願いしたいと思っても、具体的な業務の切り出しは難しい。だから、人材への依頼内容をどうするかについても紹介会社のサポートを受けて決めていきました。

求めていた人材の要件について教えてください。

新卒を採用する上で、やらなければいけないことをしっかり教えていただける方。また、学生に当社の魅力をどう伝えればよいかを客観的に見て、言語化していただける方。採用のプロとして活躍されている方にお願いしたいと考えました。

面談時のポイントや採用した決め手について教えてください。

人材選定の面接には、一緒に働くことになる当社の新卒採用担当者も同席し、一緒に決めました。アドバイスだけでなく、当社の社員が今後、自走できるようにしたいという思いがあったので、実際に現場で一緒に関わっていただけるか、という点から質問をしていきました。人事、採用の経験が一通りあることは前提でしたが、一番はやはり人柄ですね。当社の社風に合うかを重視しました。

あと、採用するにあたっては、社員と同等の立場で丁寧にひとつずつ関わってもらいたいと思っていたので、ある程度時間の融通がきく方を希望していました。実際に採用した方は真面目な人柄で、当社にぴったりだと思っています。

どんな形で支援をしてもらいましたか?活動期間・内容、契約形態について教えてください。

普段の業務はメールのやり取りが基本です。最初に、人材からその時期その時期によって、新卒採用においてやるべきことを提示してもらっています。また、業務に応じて当社まで来てもらったり、合同説明会や会社説明会などにも出席してもらっています。また、大学への訪問もお願いする予定です。採用業務に関しては、東京や大阪など、大都市のほうが進んでいるので、人材を活用することによって、最新の動向を教えてもらえるのが良いですね。

人材と社員の関わりについて教えてください。

採用担当者以外の社員に対しては実際に現地に来ていただいた際に説明、紹介をしましたね。副業人材の活用は一時的なものと考えているので、まずは経験者である人材に採用活動の一通りを実践をふまえながら教えてもらうことによって、次からは社員だけでやっていける体制を作りたいと思っています。

どのような業務を任せましたか?

新卒採用スケジュールに合わせての進行管理や会社説明の資料作成、説明会でのファシリテーションなど深く関わってもらっています。スケジュールに合わせて、社内のメンバーを集めてインターンシップのリハーサルを行ったり、会社説明会に向けてQ&Aや先輩社員からのメッセージの作成なども行っています。

成果はありましたか?また、課題点についてもあれば教えてください。

まずは、新卒採用についての基礎的な部分は十分できあがったと思います。あと、学生に対して、当社をどうPRすればよいか、なかなか社員だけでは分からなかったのですが、人材に客観的に当社を見てもらったことで、当社の魅力を発信できるようになったというのは大きな収穫です。

企業の経営者の業務は多岐にわたるので、なかなか採用業務にだけ時間を割くことが難しいんです。そんな中で、経営者と同じ目線で外部から関わっていただける副業人材の存在はありがたいですね。遠方の人材ともオンラインで業務が進められることがわかったので、社内システムの構築やメンテナンスなど、他分野での副業人材の活用も検討していきたいと思っています。

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